フォームファクタ計算に用いる半球を細分化し,それらを2次元のインタリー方 式で各プロセッサに静的に割り当ててラジオシティ法を並列化する.負荷均衡度 ε(各プロセッサの最短と最長の処理時間の比)による評価では,εの平均値は 64台の場合でも0.93〜0.96となり,負荷均衡がうまく図れた.また,新たに提案 した部分半球データの通信を用いる並列フォームファクタ計算法は,ほぼすべて の場合において優れており,プロセッサ64台での速度向上は,ベンチマークシー ンで20.4〜21.8,現実的な教室のシーンで35.0〜40.2となった.