スーパスカラ・アーキテクチャ向けの複数パス投機的実行機構を提案する。深い パイプラインを持ち複数の命令を同時に発行するスーパスカラ・プロセッサでは、 分岐予測の失敗により大きなペナルティを受ける。しかし分岐先となる複数のパ スを実行することにより、分岐予測ミスのペナルティを大幅に削減することがで きる。シミュレーションによる評価の結果、1サイクルあたりの命令実行数が3〜 10\%程度向上することを確認した。