レイトレーシング法とラジオシティ法の組み合わせてあるマルチパス法は写実的 な画像を生成可能であるが、計算時間が膨大という欠点がある。これまでの画素 並列による並列化はマルチパス法を統一的に扱うことが難しく、また物体情報の 共有問題があった。本論文は画素並列と異なるオブジェクト空間分割型並列計算 モデルを提案し、このモデルに従ってマルチパス法を並列化、実装、評価した。 その結果32ノード構成のSP2上で20倍程度の高速化を達成した。