離散的な要素からなるシステムの全資源を最小化するための並列分散最適化手法 を提案し,その手法の有効性を理論的および実験的に検討する.その分散的最適 化のアルゴリズムは二つのプロセスから成っている.ひとつは資源削減プロセス であり,他のひとつは資源追加プロセスである.前者では各要素は各種の制約条 件下での臨界資源余裕を放出し,後者では全要素に微小資源が与えられる.提案 手法はトラス構造物の最適化問題に適応され,その有効性が検証された.また, その方法は極めてロバストであり,しかも並列処理にしている.