並行アクセスに適応可能なオブジェクトにより,木構造のルートなどにおけるボ トルネックを解消する手法を提案する.実行時メソッド置換は,(1)読み出し専 用メソッドの実行時増加,(2)オブジェクトの不変部分の実行時増加によって排 他制御や遠隔通信を削減するものである.提案方式を共有メモリ型および分散メ モリ型並列計算機に実装,評価を行い,その効果を確認した.