本稿では、超並列計算機CP-PACS上で分子分割法及び空間分割法による分子動力 学法シミュレーションを実行し、その性能評価並びに両並列化手法の比較検討を 行なう。CP-PACSの強力な通信性能を活かすことにより、両手法とも効率良く実 行できる。その結果、シミュレーション規模に応じて最適なアルゴリズムが変わ ることが分かった。また、64MB/ノードと比較的少ないメモリ容量でも、256ノー ドを用いて6700万分子の液体アルゴンのシミュレーションを約150秒/ステップ で行なえた。